新作情報410「蛇縛の拷問折檻」(アタッカーズ)出演:山本さき、貴水らん、堀内まい 監督:乱田舞
パッケージを見て、すぐに「見てみたい」
という気持ちになった。さっそく「アップルビデオ」さんに注文するも、注文が多くて在庫切れで、次の納品も遅れるとの通知。なるほど他の人も敏感に反応したのも頷ける。なぜなら、これまでの蛇縛シリーズになかった浣腸シーンや、『変奴SM・ヘンドリミックス』(SOD)で、ハードSMにトライした貴水(たかみ)らんが出るとあれば当然だろう。基本設定も良さそうで、160分作品というボリュームも魅力・・・。
そして作品は・・・その期待を裏切らない超ハードな作品に仕上がっていた。責めの非常さは、高橋孝英作品に優るとも劣らないものであった。
・・・ところが、作品全体としては「中」くらいに留まると思う。もちろん、個人好みの評価であるが・・・。理由は、セリフが単調であることと、責めがハードすぎて、女たちの「女性らしさ」の魅力が薄れてしまったこと。
『天使堕姦』などに見られる高橋孝英作品もそうだが、責めがハードすぎて女優が耐える限界を通り越していくと、女優も全裸であることへの「恥ずかしさ」や、責められていることへの「屈辱感」を感じる余裕がなくなるため、色気を感じなくなってしまうのである。良いSM作品は、まずは女性の色気をきちんと撮っている作品だと思う。それを見せてから墜としていくことで、責めの興奮度を増すのだと思うのだが・・・これは個人の好みの問題だろうか。
セリフの方は・・・、3人の女を責める理由は、失った大切なロッカーの鍵のありかを吐かせるためになのだが、「鍵はどこだ!」「知らない!」の繰り返しで、さすがに見ている側もうんざりしてしまった。
女達を捕らえるまでの冒頭のつかみのシーンも、B級映画・・・というよりも学芸会レベルのカメラワークとセリフ回しに・・・早々から期待感を奪われてしまった。
この辺は監督の技量の問題。縛りはプロでも、「映画を撮る」という基本をマスターしていなければ、よい作品は作れないというところだろう。
さて、責めの中味の方・・・。
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まずは堀内まいを捕らえての責め。堀内まいは、病気でかなりの重症。それで男達から逃げ切れず捕らえられるのだが、あそこまで病に苦しむ女を責めるという設定は・・・いきなり引いてしまった。が、責めが始まればそんなことは関係なし。男達に腕を捕まれて立たされたまま、バイブで何度も何度もイカされるシーンは興奮した。浣腸シーンはねちこいものであったが、屈辱感を感じさせない浣腸シーンであったため、興奮度は低かった。
次は、山本さきを捕らえての責め。山本さきは太っていて、ルックスもイマイチ。バストはきれいだから、痩せればそこそこの女優なのだろうけど・・・全裸を見せられても、興奮するよりも、見たくないものを見てしまったという感じで、その後の責めも見たいという気持ちを奪ってしまった。しかし、ぽっちゃりが好きだという人にはちょうど良いのかも。
山本さきには、鞭責めがメイン。胸へはもちろん、性器へ向けての一本鞭や、アナルへの鞭責めなど、きついものばかり。限界を超えてもなお責められ続ける。「鞭責め」はだいたいにして良いシーンが多い。しかし、冒頭に評価した責めのハードさが、女優の体型の問題も含めて、逆に興奮度を下げてしまったシーンであった。
最後に貴水らんへの責め。おそらく、きつい責めは、ぶさいくな山本さきが担当して、美形の貴水らんは大切に扱われるのだろう・・・と思っていたが、貴水らんにも容赦ない鞭責めが待っていた。アナルをこじ開けての鞭責めは、とても良い構図だった。ただあまりアナルにヒットしていなかったのが残念。その後も鞭責めが続く。本作での彼女に対する鞭責めの非常さは『変奴SM・ヘンドリミックス』を超えている。しかし、ここでも責めのハードさが、逆に女優の魅力を奪っている。スタイル抜群の彼女も「モノ」のように扱われては・・・。
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ハードな作品を望むSMファンは多い。しかし、そのために女優を綺麗に撮るという繊細を忘れては、せっかくの素材を台無しにしてしまうことになる。前後のストーリーをとってつけたようないい加減さではなく、むしろその前後を丁寧に練って作品作りをして欲しいと思った。
本作はタコビではないけれども、中よりも上に置くには厳しい作品。しかし、『変奴SM・ヘンドリミックス』で、貴水らんのファンになった人は、はずせない1本であろう。一方、乱田舞の責めのスタイルが好きになれない人には、期待するほどでもないと思われた方がいい。
(以上アカネさん 2004年2月アップ)