新作情報506「SM捕虜収容所」(エピキュリアン)主演:佐藤美久・小峰由衣・風間恵 監督:矢嶋アキラ
良心をもって丁寧に製作された、非常にマニア受けする作品です。ただ、別の言葉で言えば、良いと思う人とつまらないと思う人に完全に分かれてしまうような作品でもあります。個人的には嫌いな作品ではないけど、もう少し何とかして欲しかったというか、何にもしないで欲しかったと思うような複雑な感想を持ちました。しかし、意欲的な作品であり、注目してもらいたい作品でもあります。
女子収容所に収監されてしまった姉ユイ(小峰由衣)と、彼女を救出する為、単独で収容所に潜入する妹のミク(佐藤美久)。ビデオは姉妹の受難を描きます。こう書くとシネマジックの一連の「被虐の女戦士」シリーズを思い出しますが、「被虐の女戦士」より「SM捕虜収容所」ははるかに良く出来ています。ただし、どちらも中途半端な気がします。これは前者が短い時間にいろいろなものを詰め込み、責めもストーリーも破綻してしまったのに対し、「SM捕虜収容所」はひとつのシーン、責めに長時間固執してしまったために、ビデオそのものが冗長になってしまったからだと思います。「SM捕虜収容所」はひとつの責めの時間を少し短くして、もうひとつ別の責めを入れたほうが流れが良くなった気がします。
ビデオは伍長と呼ばれる男が芋を剥いているシーンで始まります。それに夕陽と鉄条網のイメージがだぶり、戦時中の捕虜収容所を描く作品であることが、強くアピールされます。このオープニングは最近のアダルトビデオにはなかった冒頭シーンです。非常に良いつかみです。
主演の佐藤美久は松岡理穂という別名でシネマジックのチアガールモノに主演しています。彼女の表情はどちらかというと暗く、シネマジックのパッケージを見たとき、チアガールという役にはそぐわないような気がしました。したがい、シネマジックのこの作品は見ていません。今回は姉の救出を試みるも逆につかまってしまうという不運のヒロインを演じますが、この役どころは彼女にぴったりと思いました。
姉の小峰由衣は全く知らない女優です。美人であり、彼女も不運のヒロインというイメージがあります。また責め役の風間恵もクールなサディスチンという役柄が良くあっています。まずは、この作品はキャスティングで成功していると思います。なお、中尉役を演じているのはすあまちゃんです。「SM探偵団」の頃に比べ、男優ぶりが堂に入ってきたようです。
この作品には様々な責め道具が登場します。責めの内容も責め道具に合わせて説明します。
○鼻フック、リング状の口枷(スパイダーギャグという名称だそうです)、クスコ
木馬台のようなものに拘束された佐藤は「身体検査」と称して、穴という穴を風間によって検査されます。責められる佐藤の羞恥心、風間の冷酷さが良く出ている好シーンとは思いますが、シーンが長すぎます。ただし、私の場合顔責めフェチではないので、そういう印象を持ちましたが、好きな人にはたまらないシーンになっているようにも思います。
○電極責め
姉の小峰が中尉によって責められます。拷問台の上に全裸で拘束された姿がなんとも言えず嗜虐的で興奮できました。また、小峰の演技もリアルでした。すあまちゃんにも冷酷さが出てきて良かったと思います。この電極責め、すなわち電極で乳首や性器を責めるというシーンは好きなので、満足できるシーンでした。
○ヘッドギアのおでこの部分に取り付けられた張り型での責め
このシーンは賛否両論あると思います。
まず、ハンモックでM字開脚に拘束された小峰の性器に冒頭で登場した芋の汁を注入します。これで小峰は痒がります。「お姉さんが痒がっているわよ。掻いてあげなさい」と佐藤は張り型付きのヘッドギアを被らされます。これで小峰がイクまで、佐藤は張り型を小峰の性器に挿入し、頭を前後に動かすことを強要されます。
非常に工夫されたシーンであり、In Sexにさえ登場しなかった責め具ではありますが、あまり嗜虐的とは感じませんでした。というのはこの場合、悶えるところを妹に見られるという姉の心理的責めがありません。姉から妹の表情が見えず、妹からも姉が見えません。むしろ妹に姉の性器をなめさせたり、ペニスバンドで擬似セックスをさせるという単純な強要のほうが嗜虐的だったようにも思えます。また、このシーンもやはり長すぎた印象がありました。
以上残念な部分もありますが、意欲的で、かつ良心的な作品です。拘束された女優に電気マッサージでイカせれば、視聴者が喜ぶと思っているような製作会社にはぜひ見て欲しいと思います。
製作者のエピキュリアンさんにはぜひ続編を製作されることをお願いします。内容は拷問道具開発の秘話を中心でやって頂けたらと。例えば、「SM捕虜収容所 拷問具開発室・地獄の生体実験」とかなんとかいう題名で。風間恵さんを室長にし、女優を数人使い、開発中の拷問具の性能を試験するという設定がよいです。
「この電極拷問機械だけど、電気が強すぎて、クリトリスが焼けちゃうわね」
「もっと簡単に乳首を貫通するような針はできないかしら」
「振動が強すぎて、すぐイッちゃって吐かせるどこらじゃないわね」
とかなんとか、クールな風間恵さんに言ってもらい女優を震わせてもらいたいです。
(以上 2006年12月アップ)