大石ひかる論

昨年の西村私選SMビデオ女優ベストワンの大石ひかる。最近蛇縛にも主演しましたが、少し太ったような。アカネさんが大石ひかるを論じてくれました。

 

■ 大石ひかる最新作
■抱きしめたい(651) 投稿日:2000年6月11日<日>03時13分
「蛇縛」の大石ひかる出演の最新作を見ました。大石作品は一度も見たことがなかったけど、西村さんの解説を見てファンになってしまいました。
映像的に不満な面(顔をラップで隠して責めシーン。あれでは誰がモデルでも同じになってしまう)もあったけど、収穫も多い作品であったと思います。精液を顔に塗られるシーンは可愛かった(数秒、もっと見たかった)。

 

■ Re:大石ひかる最新作
■西村(653) 抱きしめたいさんへ 投稿日:2000年6月11日<日>16時10分
抱きしめたいさん、はじめまして。
情報ありがとうございました。早速、セルビデオ屋でパッケージを確認してきました。やはりかわいいなぁ。
>顔をラップで隠して責めシーン。あれでは誰がモデルでも同じになってしまう
あれは止めて欲しいです。顔を針金で縛るシーンもあるようですね。
>収穫も多い作品であったと思います。
それは楽しみです。この作品は私が見られる最後の蛇縛作品です。

 

■ 蛇縛の傲慢調教
■抱きしめたい(654) 投稿日:2000年6月11日<日>17時06分
西村さんはじめまして。レスありがとうございました。
大石ひかるは西村さんの情報による想像だけでファンになり「ある愛の密戯」を購入(明日届きます)、「隷獣伝説」もDVD化されるので注文しておきました。「蛇縛の傲慢調教」はたまたま通販のホームページで知り、さっそく買いに。一つだけありました。
西村さんの書かれていたとおりのかわいい人で、愛おしくなりました。最初に見たのがこの作品というのもよかったのではないと思います。彼女はわがままなモデル役なんですが、その演技がまたかわいい。80分の作品ですが50分くらいは見られました。
針金の緊博シーンはちょっと失敗でしたね。巻かれる前の大石ひかるの表情と胸の美しさはよかったですが。ラップは論外。あとのシーンは、それぞれの好みということでしょうか。
また、みなさんがこのビデオを見られて感想を述べられるようになったら、レスしたいと思います。

 

■ 大石さん少し太られました?
■アカネ(抱きしめたい/改名)(656) 投稿日:2000年6月12日<月>01時18分
(名前は、ハンドルネームにしては変なので改めます)。
 大石ひかるのことが頭から離れない今宵です。
蛇縛シリーズの付録にストーリー写真集がついています。この中にどうでもよいイメージセリフが入っています。ここに「モデルにしては小振りだし、下半身にも肉が付いているから」という記事があります。確かに、大石ひかるはお腹が少したるんでいるように見えます(スタッフが気がついてそう書いたのでしょう)。シネマジックの「隷獣伝説」の一部が載っている写真集と見比べると、顔立ちもややふっくらしているようです。少し太られたのかな、と思いました(もともとか?「ある愛の密戯」で確認してみます)。お腹のたるみは残念ですが、顔立ちはどちらも好きです。胸の美しさも抜群。さらさらの長い髪も魅力だと思います。
カメラマン「プロだろうが、ちゃんとやれ〜」
大石ひかる「バイトだも〜ん」
「蛇縛の傲慢調教」で、責められるまでの設定ストーリーで、だらだら写真を撮られる大石ひかるとカメラマンのやりとりの場面、何とも言えない面白いやりとりでした。

 

■ 「ある愛の密戯」感想
■アカネ(660) 投稿日:2000年6月12日<月>19時06分
「ある愛の密戯」半年前の作品。今さらの感想です。
大石ファンとしては、彼女の随所に見せるあどけない表情と、その演技のうまさから、まずまずの作品でしたが、SM的には不完全燃焼でしょうか。
基本設定が最後まで変わらなかったというのが難点でしょう。
前半部分をもう少し切りつめてテンポよくし、中盤で田淵が ひかる の純粋さに惹かれて外界へ連れ出し、やがて ひかる が心を開いていくという形にして、最後に山本に捕まりいやいや折檻を受けるというようなストーリーの方が、最後の浣腸シーンを盛り上げたのではないかと思いました。
桜井幸子と真田広之の「高校教師」のような流れだと感情移入できたと思います。ただし、それだと1時間半から2時間のドラマになってしまいます。
そういう緻密な心理描写ができる脚本家いないかなあ。
(大石さん、やっぱり少し太ったみたいでした)

 

■ Re:「ある愛の密戯」感想
■西村(661) アカネさんへ 投稿日:2000年6月12日<月>22時59分
アカネさん、こんばんは。
「抱きしめたい」というHNも良いと思っていましたが。
「ある愛の密戯」の感想ありがとうございます。
>不完全燃焼でしょうか。
そうですね。この作品はひとつの愛の形としてのSMを描いていますが、折檻派の私としてはいまひとつ盛り上がりに欠けました。でも、大石ひかるの頭の足りなさそうな女の子の演技は特筆すべきと思います。
>(大石さん、やっぱり少し太ったみたいでした)
今日、蛇縛を見ました。サランラップで顔を隠しての蝋燭責めは余計な演出で残念でした。反応は悪くなかったのに。詳細は新作情報で書きます。また、少し太りましたね。身体の線は壊れていないと思いますが、顔、特にあごのあたりが丸くなり、感じがだいぶ変わってきました。好みの問題かもしれませんが、私としては痩せていたほうが良かったです。

 

■ 作品解説の影響
■アカネ(664) 投稿日:2000年6月13日<火>03時22分
西村さんのこんばんは。「蛇縛の傲慢調教」の解説楽しみにしています。
生で聞くビデオ作品の解説って、結構そのビデオを見るときに影響していることを実感しました。
おそらくこのホームページを知らずに「ある愛の密戯」を見ていたら、とっくに忘れていた作品だったでしょう(島崎梨乃のファンだったので、このホームページを知りました)。大石ひかるに惹かれたかたこそ、満足できなくとも記憶に残る作品となりました。一度も見たことのない女優に、想像だけで惹かれたのは初めてです。それだけ西村さんの、女優や作品の解説に大きな影響を受けたということでしょう。
小室友里の作品も、西村さんの評価を見ていなければまず買わない類のものでした(タイトルから「くだらない作品だろう」と思ったでしょう)。見てみると確かによかった(「ショムサン哀歌」が好きです。なかなか抜いてもらえない指責めに興奮しました)。逆に興奮してみたビデオでも大した評価でないと、「そういえばそうだなあ」と急にさめてしまったりして(笑)。まあ、個人の好みの問題だと言えばそれまでなんですけどね。でも、西村さんたち(リンクにある他のホームページを開設している人たち)の「かくあるべし」のSM像はだいたい似ていて、それに私も似ていると思うので、賛同する所は多いです。だからこそ、ビデオ解説の影響力は大きいです。おかげで斉藤茂介作品をみたいとは思わなくなりました(笑)。でも、大石ひかるが出たら見るかな?

 

■ Re:作品解説の影響
■西村(667) アカネさんへ 投稿日:2000年6月13日<火>22時59分
アカネさん、こんばんは。
>生で聞くビデオ作品の解説って、結構そのビデオを見るときに影響していることを実感しました。
うっ。責任重大ですね。軽く受け流して頂ければと思います。
>小室友里の作品も、西村さんの評価を見ていなければまず買わない類のものでした
そう言って頂けると嬉しいです。あの小室友里三部作を見て、小室ファンとなりました。麻縄が似合いそうな身体なのに、引退が悔やまれます。
>逆に興奮してみたビデオでも大した評価でないと、
>「そういえばそうだなあ」と急にさめてしまったりして(笑)。
そうですね。水を差してしまう場合があります。私自身も間違っていた場合もあります。例えばアートビデオの小野美晴の主演作「汚された堕天使」は、酷評しましたが、この掲示板では好評でした。そこで見直したところ、確かに小野の反応は素晴らしいものがありました。この作品の「新作情報」は書きなおすつもりでいます。

 

■ 蛇縛の傲慢調教について
■アカネ(671) 投稿日:2000年6月14日<水>00時16分
西村さん、解説見ました。やはり他者の感想を聞くと参考になります。
西村さんの評価通りの作品だと私も思いました。初日は興奮して見ましたが、だんだん無駄な映像が多いことを感じてきました。80分のだらだらした映像より、内容の濃い60分の作品の方がいいです。ただ、おきまりのフェラチオシーンの最後で、射精を口に受け、それを男優の手に吐き出し、そのまま顔に塗られるシーンはよかったです。SMとは関係ないけど、冒頭のつかみのシーンも、「ある愛の密戯」とはまったく違う大石ひかるの演技がみられて、ファンとしては収穫でした。こんなにも異なるキャラを、違和感なく演技できるAV女優は少ないのではないでしょうか。
しかし、SM作品として本作を評価するなら、「こんなことをされる大石ひかるを見てみたかった」というようなファンでなければ、極評もやむナシかもしれませんね。
せっかく美しい映像を作り出す技術があるのに、パターンに頼ってマンネリ化してしまっている蛇縛には、今後は死夜悪の要素を取り入れた作品を作ってもらいたいものです。

 

■ タモリ倶楽部にて
■アカネ(674) 投稿日:2000年6月14日<水>02時57分
大石ひかるは、ビデオのパッケージで、それもインターネット上のものでしか表情を知らず、スタイルなどは西村さんの情報で知ったわけですが、実は私もタモリ倶楽部で大石ひかるを見ていたようでした。確か、スカトロ関係もできる、というようなことを話しておられましたっけ。ただ、そのとき限りで名前も表情も忘れていました。でも、西村さんの情報を見て「ああ、あのとき出ていた人だな」と思い出しています。
先月は「トゥナイト2」のSMブーム特集で、女性緊縛師に縛られるモデル役としてチョイと出ていました。「縛られるとどうですか?」とレポーターに尋ねられると、「なんだか頭が冴えて来るって感じです」と言っておられました。緊縛師は大石さんの胸の美しさを評価しておられました。でも表情などは大石ファンになる前だったので忘れました。

あこがれの女優さんは、どんどん作品に出て欲しいと思う反面、つまらないビデオに出たり、テレビに出たりして、イメージを変えて欲しくないという思いもあり、複雑です。彗星のごとく現れ、流れ星のごとく消えてゆく、そんな女優さんにこそ魅力を感じるのかもしれません。
岡本百合の作品も島崎里矢の作品も、あの1作だけだったからこそ、深く心に残っているのかもしれませんね。

 

■ トナイト2見ました
■T・やまもと(676) 投稿日:2000年6月14日<水>21時40分
アカネさん、実は私も「トナイト2」見ました。この番組では以前レポーターが縛られて吊られる場面があったので、ひょっとして今回も、という期待があり録画をしておきました。期待どおり、レポーターの緊縛姿、数秒間ですが有りました。あの時チョイ役で出ていたモデルが大石ひかるということは始めて知りました。早速「蛇縛の傲慢調教」レンタルしました。演技が上手な子ですね。

 

■ Re:トナイト2見ました
■アカネ(678) T・やまもとさんへ 投稿日:2000年6月14日<水>23時43分
T・やまもとさんはじめまして。こんばんは。
>知りました。早速「蛇縛の傲慢調教」レンタルしました。演技が上
>手な子ですね。
どの大石ひかるが本当の彼女の姿なのか、想像つかないくらい、どの作品も白々しさがないですよね。
もう一作品、彼女の演技力を生かしたSM作品を見てみたいです(アートの夢流zou作品あたり)。でもそれ以上となってくると、幻滅してしまうのではないかと想像してます。この半年間での彼女の身体的変化により、「ある愛の密戯」のときの、愛おしくなるようなあのあどけない表情はもう見られそうにないですから。

 

■ 再び「ある愛の密戯」について
■アカネ(692)投稿日:2000年6月16日<金>04時19分
大石ひかるの出演作には、西村さんが書かれている「罪と罰」、「リア王女」、レズものの作品があるようですが、これらはちょっと見たいとは思えませんね〜。あまりにも「ある愛の密戯」の可愛らしかったので、そのイメージを崩したくないです。
ところで、大石さんの話ばかりで恐縮ですが、「ある愛の密戯」はちょっと変わったSMものだと思います。あの設定だと、ひかるはM女というよりも、ただその世界しか知らない少女にすぎないと思うんです。そういう意味では、自らの意志でM女になることを選択したわけではないのです。その彼女が、好奇心に満ちた目で診療室をのぞき見し、オナニーをし、そのことをパパに見破られ、追求されて嘘をつきます(この一連のシーンは見事な演出、演技だと思いました)。そこには、自由意志に目覚めつつある ひかる がいたと思うんです。もしこの作品を、そんな境遇に置かれた悲しい少女、というところにスポットをあててSMを加味するならば、本作における大石ひかるの魅力は、永遠に私たちの胸に焼き付かれたかもしれません。しかしそういうストーリーにすると、SMを通り越して、私たちは深く彼女に感情移入してしまい、切なさに苦しみ、下手をするとうつ病にまでなってしまうと思うんです。だから今回のように、大石ひかるのその辺の魅力を押さえて、やや欲求不満ながらも普通の(?)SM作品として納めたのは、ある意味正解だったのかもしれません。そほどの女優さんだと思いました。
その一方では、蛇縛で「うざい」「うざい」と言ってる大石ひかるもいて、普通ならイメージダウンするかもしれないのに、そんな彼女にも魅力に感じるんですから不思議です。(DVDの「隷獣伝説」は25日頃入手予定。この作品における彼女の魅力にも期待してます)

 

■ まとめレスで失礼します。
■西村(735) 投稿日:2000年6月21日<水>00時34分
○アカネさん、こんばんは。
シャイ企画から出た「堕落の章」は一般アダルトビデオにSM的調味料をふったという感じの作品です。期待した「覚醒の章」については「タコビの匂いのする作品です。ただ、大石ひかるが好みである私はそれなりに楽しめました」と新作情報で紹介しました。それでも、昨年の私選SMビデオ第2位ですから、いかに大石の魅力で持っている作品かということです。なお、この掲示板では「ある愛の密戯」のほうが評判が良かったようです。

 

■ 「隷獣伝説」批評1
■アカネ(751) 投稿日:2000年6月24日<土>21時40分
「隷獣伝説」見ました。アカネ版批評です。
 シャイとシネマジックの共同プロデュースによる画期的な作品で、とびきりの新人、美しい映像、シャイ版(堕落の章)では回想シーンを使ってストーリーを追うという凝った演出、美しいBGMと、大変力の入った作品になっています。ストーリーの整合性も最後まで壊していないと思いました。問題の、ひかるが復讐を誓ったはずのユウキ社長(速水)と最後にはいっしょに旅立つというシーンも、ひかるが直接裏切りを受けたのが藤倉(日比野)であったことと、セラピストによる異常なカウンセリングの影響もあったことを考えると、けっして矛盾はしていないと思います。
 が、評価はここまでで、結論は「失敗作」でしょう。力が入りすぎてことごとく空回りしてしまった作品だと思いました。
 たとえば、後半 ひかる は、単なる奴隷として鞭を打たれるシーンがあります。そのあとのシーンで ひかる は藤倉に見つかり、彼の目の前で屈辱的な蝋燭責めを受けます。しかしどうせなら、鞭を打たれるシーンは、藤倉に見つかったあとに行われた方がよかったと思います。同じシーンになったとしても、この前後を入れ替えるだけで、全然見方が違ってくるはずです。特に、ストーリーをメインにしている作品では、こういう心理描写は生命線です。本作品は、生命線となっている基本設定の心理描写が各絡みにおいて生かし切れていません。
 さらに一例を挙げると、前半の裏切られた ひかる が藤倉(日比野)を刺そうとするシーンで、逆に拘束されてバイブ責めの陵辱を受けます。本来なら視聴者は ひかる の屈辱感に感情移入して興奮するシーンなのですが、その前に ひかる と藤倉との濃厚なセックスシーンを見せられているために、ひかるの屈辱感が今ひとつ伝わってこないのです。また、ひかるはユウキ社長に近づく手段としてM女になったわけですが、あまりにも ひかる が従順すぎて、本来なら緊張感や、ひかる の屈辱的な心理描写が入るべきはずなのに、まったくそれがありません。セラピストの後半の退場劇も残念です。
 部分的に取り上げれば、見応えのあるシーンは確かにあるのですが、絡みのシーンが役者のメインストーリーの演技を邪魔するという繰り返しが続き、中途半端な作品になってしまいました。 
 ストーリーに関連している見所としては、奴隷市での ひかる の放尿シーンが唯一の収穫であったと思いました。

 

■ 「隷獣伝説」批評2
■アカネ(752) 投稿日:2000年6月25日<日>00時00分
 シャイとシネマジックの共同プロデュースということでの作成された「隷獣伝説」ですが、共同でやるメリットは何だったのでしょうか?
 確か「青春の門」だったか、アクション部門を深作欣二監督が担当し、心理部門を蔵原惟善(くらはらこれよし)監督が担当したという話を聞いたことがあります。これは、それぞれの監督の得意分野だからです。同一作品で2人(しかも大監督)が絡むというのは珍しい試みだと思います。しかし「隷獣伝説」では同一監督ですので、そういう特性は感じられません。言い方を変えれば、全体を通してのバランスが崩れていないとも言えますが。
 お金の問題か、単なる試みか、いずれにせよ、共同でやることで何らかのパワーアップした作品を期待したかったのですが…。
 さて、本作品は大石ひかるの魅力を引き出しているでしょうか? 後の「ある愛の密戯」と比較すると、「隷獣伝説」の方が落ちているような気がします。これは好みの問題でしょうが、大石ひかるの喘ぎ声と表情は、どちらかというと「ある愛の密戯」の役柄の方がぴったりだと思うんです。大人の妖艶なイメージやセックスシーンは彼女には似合わないような気がします。「隷獣伝説」においても彼女がかわいいと感じたのは、恥ずかしがるシーン、いやがるシーンであり、セックスシーンはあまり興奮を感じませんでした。いやがるシーンに魅力を感じる以上、また本作品がそういうストーリーものである以上、もっと徹底した陵辱作品としてまとめて欲しかったです。ノーマルに復讐に向かい、返り討ちにあって徹底的にいじめられてしまうという方がよかったはずです。
 共同プロデュースという試みが、かえって制約を作ってしまったのではないかと思いました。

 

■ 「隷獣伝説」批評3(最後)
■アカネ(753) 投稿日:2000年6月25日<日>02時54分
 どんな作品においてもBGMの効果は大きく内容に影響を与えます。ではSM作品においてはどうでしょうか。やはり絡みのシーンの多くは、BGMは不要でしょう。しかし、その前後においての使用には、かなりの効果を発揮すると思います。
 「隷獣伝説」では、神秘的なBGMと2種類くらい効果BGMが使われていました。特に奴隷市での落札シーンにおけるBGMはすばらしく、場面を盛り上げてくれました。逆に、藤倉(日比野)に見つかり ひかる が驚くシーンでは、音の低い長めの効果BGMが使われましたが、これはちょっと力不足だったようです。
 「蛇縛の傲慢調教」でも作品イメージにぴったりのBGMが使われていました。こういうBGMを特注できるのは、一流レーベルの素晴らしいところでしょうね。
 次にSM作品のストーリーについてですが、これは複雑化するほど失敗するケースが多いように思います。やはり単純明快の方がいいようです。もちろん、その単純な中にもきちんとした理由付けがあってこそ作品が成り立つのであり、めちゃくちゃな流れでは、せっかくの良いシーンがあっても、作品を壊してしまいます。
 「隷獣伝説」は少し複雑でした。また、ストーリーよりも、AV作品の宿命か、女優の絡みに力を入れなくてはならないという大前提があるがために、双方を生かし切れず、中途半端になってしまっているようです。また、男優の演技も良かったため、思ったよりセリフの少ない大石ひかるの存在が、演技の面でかすんでしまったのも残念でした。もっと彼女にセリフを与えていれば、作品イメージも変わっていたでしょう。
 実は、やはり心理描写の多い「奴隷姉妹3」もそのあと見たのですが、この作品は「隷獣伝説」よりもよかったです。本作は単純なストーリーですが、2人の女優の演技のうまさと、心理描写のうまさ、BGMの使い方のうまさが重なり、作品の質を高めています。BGMは責めのシーンにも入ってきていますが、実に効果的であったと思います。苦手なセックスシーンも、中野さんのテクニックで十分見られるシーンになっていました。演技のできる小野美晴の魅力にも酔いしれてしまいました。
 良い脚本と、それを(BGMも含め)演出できる監督、そして演技のできる女優が揃えば、微妙な心理描写を含む、新しいSM作品ができると思います。
 シャイ企画とシネマジックの今回の共同プロデュースが、そういう可能性を開いてくれたなら、大きな意味のある「隷獣伝説」であったと思います。

 

■ 危険領域
■アカネ(756) 投稿日:2000年6月25日<日>09時35分
 ドラマ性を加え、心理描写を利用すれば、奥深い新しい分野のSM作品が作れると思います。私はそういう作品を見たいと思っていましたが、そこには18禁以上に危険領域があると気づきました。
 もし「隷獣伝説」が悲しい陵辱作品だったら…、もし「ある愛の密戯」が悲しい少女の物語だったら…、と考えると、残念でならないと思う一方で、見なくてよかったという気持ちも出ています。すでに大石ひかるに惹かれてしまい、ここ3週間は切なくて、胸が締め付けられる思いをしていました。これ以上深入りすると、うつ病になっていたでしょう。皮肉にもぎりぎりで止まったのは、これらの作品がそういう可能性を見せているにもかかわらず、空回りしていたからでした。また、リア王女などでただの淫乱娘と化している大石ひかるの姿を見て(ビデオは見てません。パッケージのみです)イメージダウンしたのも、私にとってはよかったです。彗星のごとく現れ、名作を残して流星のごとく消えていたら、私は精神的に危険な状態になっていたでしょう。
 SM作品は、単純なストーリーのもとで、女性のもだえる姿を見ているのがベストのようです。