2000年1月30日<日>01時41分

懐かしのSMビデオ劇場第3回「悪魔族闇姫シリーズ・ 恥肉炎上」(アートビデオ)

苦痛責めの中では乳房責めが最も好きです。母性の象徴ともいえる乳房にクリップを装着したり、鞭や針で責めるという行為は非常に背徳的な感じがして興奮できます。今回紹介するビデオはSMビデオ史上、最もすばらしい乳房責めと個人的に評価している88年度のアートビデオの作品です。

主演は中川明菜、島崎梨乃。実はこの作品、「島崎梨乃よ永遠なれ」の主宰者である麗華さんには評判が良くありません。島崎の後期の作品で、島崎が責め役として登場する「悪魔族闇姫シリーズ」2作品の中の1本です。麗華さんは「島崎梨乃は苛められるから島崎梨乃であって、苛める側の島崎梨乃は島崎梨乃ではない」と書かれていました。ファンの心理というものが良く判りましたが、この作品での責め手としての島崎は良いです。低い声で中川を叱る科白を聞いたら、本当にサディストでないかと思ってしまいました。DORAちゃん(http://i.dorachan.com/i-dic.html)で検索したら、島崎梨乃について以下のように紹介されていました。「生年月日 1973年6月21日 血液型 B型 身長 155cm 体型 B82cm W58cm H84cm 本・雑誌掲載 1994/01『セーラーメイトDX』 アダルト作品 『半獣病棟の処女・・本番なしでもヌケルSM[ART]』」。いくらなんでも生年月日は間違いでしょう。彼女の初期の主演作は「闇の断層シリーズ・ 美少女狩り SM少女図鑑」。これは84年頃の作品で、松本ちえみという名前で出ていました。まさか11歳でSMビデオに出るわけありませんから。
中川明菜のほうはインターネットで検索しても全く引っ掛かりませんでした。当時、この「恥肉炎上」ともう1本の主演作「SM肉宴の女2」を見て、彼女のファンになってしまい、他の作品を探しましたが、結局見つかりませんでした。顔はまぁまぁ、乳房は大きく乳首が乳房のわりに小さいという印象を受けました。美乳ではありませんが、崩れかけた肉体の線が淫らな色気を出しているような気がしました。乳房が大きい割にはウェストは一応くびれていて、スタイルは申し分ないと当時は思いました。
責め手はおなじみの黒田透。おそらくこの頃が一番油が乗っていたのだと思います。責めがきつく、責められる女が良く、島崎梨乃も熱演するという最強のSMビデオの1本といった作品です。

悪魔族闇姫こと島崎梨乃は愛奴バンクを主宰しています。彼女はレズビアンのサディストで自分で調教した女性をサディストの客に高額で提供しています。中川明菜は理由はわかりませんが、金に困り島崎の愛奴バンクを訪れます。中川の豊かなマゾ性を直感で発見した島崎は中川を調教し、島崎のお客であり友人でもあるミスターK(黒田透)に提供し、阿鼻叫喚のSMプレイというよりも拷問が繰り広げられます。
この頃のアートビデオは作品全体に流れる雰囲気が良いです。最近思ったのですが、これは照明が当時の方が工夫されていたためのように思えます。責め手と受け手に照明を集中させ暗い画面から責められる肉体が浮かびあがります。これにより、視聴者もビデオという媒体ではなく、直接「責め」そのものに集中できたような気がするのですが、やはり気のせいですね。

責めは以下の通りです。
1)島崎が中川にバイブオナニーを強要。中川は仰向けに寝、太い熊ん子を自ら挿入しますが、エクスタシーに達することができません。怒った島崎はハイヒールを履いた足で、バイブを握った中川の手を踏みつけむりやりイカせます。このとき島崎が「ひとりでイケないのかい。しょうがない子だね」と冷たく言い放つ科白に彼女のS性が見えました。

2)ボールギャグを施された中川の乳房を島崎がバーベキュー用串で責めるシーン。乳房には針の痕が無数に出来て行き、中川は涙目になっています。責めながら島崎は黒田のことを説明します。「明菜、お前を今度の週末、ある人のところへ連れて行くわ。その人の名前はミスターK。お前と同じで本当の名前は秘密なの。お前が気に入ったら、50万くれるわ。明菜、50万、50万よ」。この数日間、イネの十四郎さんの掲示板で常連のsankakuさんと、この作品の話題でお話しました。Sankakuさんのご指摘では中川へは50万円と言っておきながら、島崎の手にしたのは100万円だったとのこと。私は覚えていないのですが、もしそうなら設定の丁寧さには涙が出ます。

3)黒田と中川の対面シーン。島崎は中川に全裸になるように命令します。中川は躊躇しますが、島崎は「何をしてるの、下着も全部よ。お前はもう普通の女の子じゃいられないのよ」と叱責します。黒田は裸になった中川を脚をひろげたかっこうで立たせ、性器やアヌスをじっくりと観察します。中川の羞恥に悶える表情は格別でした。

4)緊縛した中川に全頭マスクをかぶせバイブ責め。この作品、唯一気に入らないシーンでした。表情の見えないバイブ責めシーンは退屈です。しかし、中川は凄まじい声を出してエクスタシーを迎えます。

5)乳房責めのシーン。この作品の根幹を成す部分と思います。後ろ手上下胸縄乳房絞りで緊縛された中川を跪かせ、脚が曲がるように長い棒で固定します。上半身は吊られるようなかっこうになり、中川は仰向けで縄に体重をゆだね、床はひざで自分を支えるというかっこうになります。島崎により中川の乳房に多数の金属クリップが装着されます。乳首には鈴付きの見た目にも強力な金属クリップが付けられます。中川は痛そうに悶えます。舌にクリップを付けられ舌を引っ張られそうになったとき、中川の目から涙が一筋流れます。この涙はまさに絵のように中川の頬を伝います。泣いたところで、責めが緩められるわけもなく、クリップを外された乳房に赤い蝋涙が落とされます。確か、このときと思いましたが、島崎が「どうした、明菜。もっとかわいく泣いてご覧」と叱咤します。この責めでは「かわいく」泣けるわけがありません。しかし、この科白は大いに気に入りSMクラブで何度言ったか判りません。責めは鞭責めへと移行します。鞭で責める前、黒田は島崎に「キスしてやってくれないか」と頼みます。島崎は中川の舌のクリップを外し、丁寧にディープキスをします。ディープキスの途中で、中川の乳房に黒田の重い鞭が思い切り振り下ろされます。鞭は革製で、苦痛も大きいと思います。乳房は大きく揺れ、赤い蝋燭が飛び散ります。「いい子だよ。この子は」と言いながら、黒田の鞭はさらに厳しくなります。中川は叫び、泣き、悶え半狂乱の様相です。最後の鞭が振り下ろされた後、中川はぐったりして動かなくなってしまいます。この作品で中川はいくらの出演料をもらったのだろうと当時は本気で思いました。

6)続いて浣腸してからの、ファック。中川は「もう、やめて。死んじゃう」と本気で哀願します。実際、このシーンは責めというよりもパーフォマンスに近いシーンのような感じで個人的には好きなシーンでありませんでした。

以上、やはり乳房責めが圧巻のアートビデオの不朽の名作と思います。中川のもう1本の「SM肉宴の女」にも見ごたえのある乳房責めがあります。革製の拘束具で後ろ手に拘束された中川を目の前に跪かせ、黒田が丁寧に中川の乳房を愛撫します。中川からかわいい悶え声が出ます。黒田は中川の柔らかい乳房に金属クリップを大量に装着してゆきます。面白いのは乳首にはクリップを最後まで装着しないところです。黒田は中川の乳首をつまみ、上下に揺らします。クリップの鈴が風鈴のように密室に響きます。そして今度はクリップを外し、真っ赤になった中川の乳房が現れます。ここで乳首に金属製のクリップを装着し、乳首が思いっきり引っ張られます。何となく、乳房責めフルコースといった趣で、かなり興奮できるシーンでした。なお、「SM肉宴の女」はダイジェスト版がアートクラシックから出ています。「泣き濡れの被虐花たち10」で、これは小泉ケイの作品も収録されているお値打ち版と思います。