200026<>0037

懐かしのSMビデオ劇場4「ボディコンハンター4」(シネマジック)

新ちゃんのSMビデオデータベースを見ていたら面白いことに気づきました。シネマジックのボディコンハンターシリーズは6作発売されていますが、91年から93年にかけてです。一般的にバブル景気と呼ばれる平成景気は86年に始まり、91年の2月に終焉。そして912月から93年の秋にかけて経済は泡が消えるように収縮します。偶然ではありますが、ボディコンハンターシリーズの発売とバブルがゆっくりと死んで行く期間が一致するというのは、ボディコンもひとつのバブルの象徴であったことを語る事象と思います。

今回取り上げる「ボディコンハンター4」はシリーズ最高傑作と言って良いでしょう。このシリーズには柴田めぐみ、神崎七恵、川島ともみ、野村理沙、立花美沙、黒須麻里が主演しています。私は(おそらく)全て見ていますが、「4」を除いては、ヒロインがボディコンを着ている理由が明確でないように思え、かつSMビデオとしても責めがいまいちだったように思えます。「ボディコンハンター2」(神埼七恵)は責めが充実はしていましたが、神崎の反応が乏しい気がしました。
「4」の主演は野村理沙。個人的には華原朋美に似ているかなりの美人と思います。長い髪にスレンダーな身体とボディコンが良く似合い、科白もそこそこ喋れる優良AV女優でしょうが、残念なことにSM作品はこれと大洋図書の「女子校生緊縛図鑑」にしか出ていません。大洋図書の方は(何回も書きますが)雪村春樹の超タコビデオで、最後のバイブ責めで責めている女王様のナレーションと野村のイク声が重なるという雪村の作品の中でも超ド級のタコ演出のある作品です。プロフィールを調べたら「生年月日
19711224 血液型 A 身長 157cm 体型 B83cm W59cm H86cm 体重 45kg 出身 東京都 」とありました。あの野村理沙もそろそろ三十路と思うと時代の流れの早さを感じてしまいます。

野村理沙は小柄だけどスタイルの良いかわいい女の子です。彼女に惹かれる男性は多く、部屋には買ってもらったブランドモノのバッグや装身具が散乱しています。今日も野村は電話で男性に思わせぶりなことを囁き、おねだりします。ビデオは野村に貢いだ男(チョコボール向井)とその先輩(加藤鷹)が野村を監禁し、様々な折檻を与えるという内容です。最初の場面で野村はピンクの露出度の高いボディコンで登場しますが、そのかわいらしさには目を見張りました。この作品の魅力は野村のかわいらしさと責めのきつさにあります。

責めの内容は
1)野村を凌辱するシーン。ピンクのボディコン姿の野村を後ろ手に縛り、加藤鷹が背後から乳房を愛撫します。野村は抵抗しますが、加藤がパンティに手を入れると指に愛液がまとわりつきます。いやだけれど感じてしまう女の性がよく出た好シーンと思います。ただ、ファックそのものは印象に残っていません。

2)加藤の運転するミニバスに乗り、野村を隠れ家に連れて行くシーン。野村は白いボディコンを着せられ、後ろ手上下胸縄縛りに緊縛されています。チョコボール向井に縄尻を持たれ、野村が逃れようとすると向井は縄を引っ張り、野村は転びます。この作品では向井が金はあるが頭のたらない性的異常者を好演しています。科白のほとんどが「理沙さん、かわいい」だったように思います。

3)隠れ家で野村がふたりに責められるシーン。この作品の中心部分です。野村は前手で縛られ、ボールギャグを施され天井に立ち縛りでつまさき立ちに吊られます。白いボディコンは破かれふたりから鞭責めを受けます。この鞭はビニールではなく、ゴム帯を束ねたものでかなり痛いと思います。ふたりとも強く叩き、ばしっという音が隠れ家に響きます。ふたり同時に鞭で責めたり、向井が野村を押さえて加藤が責めたりと長時間の鞭責めとなっています。野村は涙で顔をぐしょぐしょにしながら悶え狂います。涎を流し、くぐもった叫び声が聞こえますが、責めの手は緩められず野村の身体にはミミズ腫れができます。鞭責めの名シーンと思います。また、向井の繰り返される「理沙さん、かわいいよ。きれいだよ」という科白も雰囲気の異常性を高めていました。

4)蝋燭責めのシーン。野村は全裸で後ろ手上下胸縄縛りに緊縛されます。縛りながら加藤は「今まで、何人の男を騙してきたんだ。50人か100人か」。バブルの頃はこういう女性は多く、加藤も騙されたひとりなのでしょうか。科白に凄みがありました。緊縛が完成すると加藤はボールギャグを外します。「何で外されたか判るか。おまえの叫び声を聞くためだよ」というぞくぞくする科白が印象的です。蝋燭は最初は野村に垂らされず、仰向けに寝かされた野村の床に落とされます。野村の「いやぁ」という声が可憐と思いました。白い蝋涙が野村の乳房に落ち、野村は泣き叫びます。素晴らしいシーンと思いましたが、時間が短かったようにも思われ残念でした。

5)赤いボディコンを着せられゴム帯で後ろ手に緊縛された野村を椅子に座らせ、加藤と向井ふたりがかりでFCM(フェイス・クラッチ・マスク)を装着します。この名称は中野英児さんに教えていただきました。蓋付きのギャグで、野村に口を大きく開かせて装着します。フェラチオさせ、野村を犯しますが、このファックシーンもあまり印象に残りませんでした。

この作品はシネマジックのメモリアルにもなく、皆様の情報だとどこにも売っていないようです。レンタル屋ではたまに見かけますので、発見されたら是非ご覧ください。
ところで、この作品が発売になった
92年はひたすらバイブ責めが好きで、バイブ責めのないこの作品はあまり評価していませんでした。96年にもう一度見て野村理沙の魅力を再認識しました。彼女の作品を血眼になって探しましたが、結局「エロゲリラ」しか見つかりませんでした。このエロゲリラも意外に面白く、野村理沙にプロレスの技をかけるシーンや、大型の張型で野村をイカせるシーンもあります。ファックシーンもそれなりに興奮できました。彼女の他の主演作は「レイプ魔の棲む肉体[SPR]」「炎の記憶[KK]」「張形迷惑[KK]」「理沙の失神寸前1.5秒前[VIN]」「理沙の男頭処理係[KK]」「痙攣狂い腰[KK]」「MY BLUE HEAVEN[KK]」ということが判っています。興味があるのは「張型迷惑」ですが、これは「はりがためいわく」と読むんでしょうね(笑)。題名のセンスの良さもさることながら、これだとバイブ責めもあるはずですから、今後も探索を続けます。