20世紀SMビデオベスト20

順位

題名

(

レーベル

制作年

)

主演女優

監督

得点

1位

拉致・拘束・飼育
ボディコンハンター4

(

シネマジック

1993年

)

野村理沙

ハリー杉乃

60

2位

インモラル天使3

(

シネマジック

1992年

)

西尾美樹

川村慎一

60

3位

インモラル女高生

(

シネマジック

1986年

)

島崎梨乃

池辺波夫

48.5

4位

奴隷秘書17

(

シネマジック

1997年

)

森原由紀(由起)

大沼栄太郎

47.5

5位

隷奴・亜理沙

(

アートビデオ

1988年

)

亜理沙

峰一也

45.5

6位

愛奴恵・K

(

アートビデオ

1985年

)

中川えり子
(桐島恵)

峰一也

39

7位

背徳の絆

(

シネマジック

1992年

)

藤岡未玖

吉村彰一

35.5

8位

魔性の柔肌

(

シネマジック

1986年

)

松田知美

不明

34

9位

被虐のフライト

(

シネマジック

1991年

)

浅間夕子

川村慎一

31

10位

奴隷女校生 女体実験

(

Betty

1994年

)

石原めぐみ

吉原秀一

30

11位

SM性獣ムチ奴隷 愛咬

(

アートビデオ

1984年

)

伊藤清美
(樋口幸子)

峰一也

28

12位

蜜肉の罠3

(

アートビデオ

1988年

)

早川睦美

峰一也

27

 

愉芽の絆

(

シネマジック

1988年

)

岡本百合

吉村彰一

27

14位

美畜4 天使のはらわた

(

アートビデオ

1987年

)

小泉ケイ

峰一也

26

15位

被虐の女戦士 1・2

(

シネマジック

1996年

)

栗田もも、
葉山美妃、
野口由香、
藤岡未玖

川村慎一

25.5

16位

魔性淫刻

(

アートビデオ

1988年

)

結城れい子

峰一也

25

17位

蛇縛輪姦4

(

蛇縛

1999年

)

相原留美(ルミ)

不明

23

18位

生け贄の部屋
若妻・監禁・調教

(

大洋図書

1991年

)

大西友里亜

若角丸

22

19位

魅せられて

(

アートビデオ

1988年

)

高瀬まゆみ
(石田理絵)

峰一也

21.5

20位

修羅奴隷2 肉の華

(

アートビデオ

1986年

)

加賀恵子
(早川ますみ)

峰一也

21

次点

悪魔族闇姫 恥肉炎上

(

アートビデオ

1987年

)

中川明菜

峰一也

20

 

スレイブハンター90
生贄の季節

(

シネマジック

1990年

)

島崎里矢

川村慎一

20

・「ボディコンハンター4」「インモラル天使3」は同得点だったが、決戦投票の結果「ボディコンハンター4」が1位となった。決戦投票結果:「ボディコンハンター4」5点、「インモラル天使3」4点
・女優名は広く使われている名前を主とし、別名がある場合は()で追記した。

 

作品解説と寸評
1位 拉致・拘束・飼育 ボディコンハンター4

バブル経済の象徴のひとつであるボディコン娘の凌辱・調教を描く傑作。主演の野村理沙のかわいらしさと責めの激しさのアンバランスさにマニアは興奮した。また、冒頭の野村の小悪魔ぶり、野村に騙される男を演じるチョコボール向井の不気味なサディズム、その先輩を演じる加藤鷹の残忍さが作品に厚みを加え、ドラマとしての完成度を高めている。
美人で細身のスタイルで人気のあった野村理沙は当時「理沙の男頭処理係[KK]」等、KUKIの過激路線を中心に活躍。人気女優でありながら、鞭責めと蝋燭責めの苦痛に本気で泣きじゃくり、SMマニアだけでなく、野村理沙ファンを喜ばせた。
なお、「ボディコンハンター4」はシネマジック・メモリアルでも発売されておらず、入手は困難。現在のところレンタルビデオ屋を辛抱強く探すしかないようだ。
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LDジャケット

(寸評)
〇「インモラル天使3」(西尾美樹)も好きですが、この2つの内どちらか と問われれば、やはり、野村理沙の「ボディコンハンター4」です。女優のスタイル的にも野村理沙の方が好みです。(決して西尾美樹がスタイルが嫌と言うわけではありません。好きです。うむ〜、つらいです)「ボディコンハンター4」で見せた、野村理沙の涙に負けました。野村理沙の「ボディコンハンター4」に1票です。(クレオさん 決戦投票)
〇普通単体女優物でまだまだ人気のある女優が出演する場合には、責めがぬるくなってしまうことが多く、あまり期待をせずに見ました。良い意味で期待を裏切られ、当時は衝撃的でした。「ボディコンハンター4」に1票入れさせてください。(JUNさん 決戦投票)
〇拉致され、男たちから鞭(ダブル鞭)を浴びる。(クレオさん 1位)
〇ソフトSMしかやらないだろと思っていた野村理沙が、かなりハードな鞭責めや蝋燭責めを受けて泣き喚くにも関わらず、責め手側の加藤鷹とチョコボール向井が、容赦なく責め続けるところを高く評価しました。(Larryさん 5位)
〇こんな奇麗で可愛い子が、これだけのきつい責めを受けるというだけで衝撃でした。この作品を見てからSMの虜になってしまいました。(念仏の鉄さん 1位)
〇鞭責めシーンがすごい。(JUNさん 4位)

 

2位 インモラル天使3

アダルトビデオ最大の長寿シリーズ、インモラル天使の最高傑作。設定は女子高生の白昼夢を描く単純なものだが、可憐な表情とスタイル抜群の西尾美樹が激しく責められ、マニアの支持を得た。作品は制服でのレイプから始り、バイブ責め、羽根責め、鼻責め、アナル責め、鞭責め、蝋燭責め、水責めと60分のうちの殆どが責めのシーン。責め手の速水健二、中野D児が楽しそうに西尾を責め抜いた。西尾の反応もすばらしく、羞恥責めでの悶え、苦痛責めでの号泣がマニアの嗜虐心を刺激した。特に蝋燭責めシーンはSMビデオ史上に残る名シーン。インモラル天使シリーズはこの3作品目で人気を不動のものし、昨年までに46作まで製作された。ただし、最近は一般アダルトビデオファンも意識された作品が多く、マニア性は薄くなっているのが残念。
なお、「インモラル天使3」はシネマジック・メモリアルでも発売されていて比較的入手しやすいと言われている。
                             
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パッケージ(オリジナル)
                               
パッケージ(メモリアル)

(寸評)
〇決戦投票の両作品とも、コスプレレイプシリーズものですね。普遍的な存在である女子高生とバブルの象徴であるボディコン女。個人的には、世代や時代を超えて共感できる作品を1位にと考えました。そうなると、女子高生に1票ですね。本作を超えるイモ天作品が出ることを願いつつ「インモラル天使V」に投票します。(Helloさん 決戦投票)
〇決選投票ですか、それなら何も迷わず「インモラル天使V」ですよ。Larryさんは責める方が手加減していると書いてましたが、それでも内容はとても良い作品だと思います。責められている西尾美樹の悲壮感漂う姿がとても印象的で、ついついレンタル版も廉価版も買ってしまいました。(ナイト2000さん 決戦投票)
〇見どころたっぷりで、西尾の表情も良く、シリーズ最高作と認めます。最近のイモ天は、理屈っぽい心理描写が多くて何だかタルいですね。(ナイロン77さん 4位)
〇鼻責めを受けながら乳房を羽根で嬲られる。(ルディさん 8位)
〇猫顔ロリ系巨乳女優。女優、責めの内容、おっぱいの大きさと文句無いでしょう。中野さんと速水さんのネチネチした責めが、美樹ちゃんにマッチしたのでしょう。あの蝋燭責めのシーンは、3人目の男優として参加したかった。(Helloさん 2位)
〇ローソク責めシーンも良いが、私は西尾がベッド上でお尻を上にして逆縛りで固定されて、D児に股間に何かを押し付けられて本気でいやがって暴れまくっているシーンが好きです。(中野英児さん 10位)
〇ブレザーの胸元ははだけた状態で下半身は素っ裸で縛られ、そんな姿で男の元にはっていかなければならないとき、後ろから見れば服は着ていても振り向いたときに全てむき出しになっているというギャップはかなり色っぽく感じた。むち打ちシーンでボールギャグから一気にこぼれ落ちるよだれが長い髪を濡らすシーンや大きな胸を打たれる所はとても悲哀のこもった表情で見所の1つだと思う。アナル責めもかなりの見所。また風呂上がりでびしょぬれのまま床を追い立てられて這っていくシーンでは、胸を踏みつけられたり、必死で身体を進めようとするときに胸がぶるんと揺れるのがとても印象的だった。ロリ顔と巨乳のアンバランスさがとても気に入っている女優である。(ナイト2000さん 順位なし)

 

3位 インモラル女高生

1986年の発売から15年たっても古さを全く感じさせない名作。きつい責めにも楚々と耐える島崎梨乃の姿がこの作品の最大の魅力。作品は複雑ストーリーを設定せず、全編、島崎梨乃が責められる。内容は(以下アカネさんの紹介記事)「本作にはストーリーはなく、ただ島崎梨乃を責めるというものです。責めるのは中野D児と、若い男。1)上半身、セーラー服を着たままの点滴浣腸 2)若い男に海辺で野外レイプ 3)中野D児を前に、聖子ちゃんカットの島崎が、少女らしい服装で自慰を強要される。 4)後ろ手に縛られ、片足を高く吊されてのバイブ責め 5)上記の続きで、四つん這いにされ、アナル棒を入れられ、フェラ 6)セーラー服姿で吊されて、若い男にバイブ責め、鼻責めなど 7)セーラー服姿で、はしごに後ろ向きに固定されて、お尻への鞭責め。島崎は号泣する。 8)上記の続きで、フェラ。 9)床に大の字にされての、蝋燭責め。島崎は、あそこは最初からきれいに剃り上げていて、かなりきわどいカットでもモザイクが入らないシーンがある。この場面も、細い股縄だけなのにモザイクが入っておらず、興奮するシーン。島崎の反応も『うっ、はぁはぁ』の繰り返しで、耐え続ける姿がすばらしい。蝋燭責めの名シーンです。 10)浣腸同時ファック 7.9.10は、確実にSMビデオ名シーンに入る場面(10は、ややカメラカットに不満があるかな)。一つの作品に3つもこういうシーンがあるという点で、本作を高く評価しました」
インモラル女高生シリーズは三田香織、大田めぐみで89年までに3作発売されたが、ビデ倫が「女高生」という題名を許さず、「インモラル天使」(相原めぐみ)が91年に発売された。また、イモ天とは別に95年「インモラル女校生4」が貴龍沙月(刹奈紫之)の主演で発売された。この「高」を「校」に変えたシリーズが「インモラル女高生」の正式な後継者と考えて良いだろう
主演の島崎梨乃は数多くのSM映画、ビデオに主演。幼い容姿にかかわらず、きつい責めに耐え続けた。麗華さんのホームページ「島崎梨乃よ永遠なれ」はあまりにも有名。閉鎖が惜しまれる。
なお、「インモラル女高生」のオリジナルをレンタルビデオ屋で見かけることは現在では皆無といってよい。シネマジックメモリアルでも発売されているが、入手は現在では難しくなっている。
                              
パッケージ(メモリアル)

(寸評)
〇ボールギャグをはめられ背中をむち打たれるシーンでの泣き顔や、そのあと全裸で大の字に縛られ体中に蝋をたらされるシーンでの辛そうな表情やうめき声はとても良いです。浣腸された後のファックシーンでは、ファック最中にうんちを漏らしてしまうという、彼女ならではのシーンが見所か?「ラストエネマ究極の被虐」でもおしっこをその場で漏らしてしまう時、噴水のように高く延々と吹き出すところが見所だったと思う。(ナイト2000さん 順位なし)
〇1位の「インモラル女高生」は、「島崎梨乃よ永遠なれ」を作るきっかけになった作品ですから、1位も1位、2位以下をぶっちぎりで引き離した1位です(笑)。(麗華さん 1位)
〇最初から最後まで、抜きどころ満載の作品。「点滴浣腸」「レイプ」「服を着たままのオナニー」「バイブ責め」「フェラ」「吊り…鼻責め」「鞭」「蝋燭」「浣腸同時ファック」と、「SMフルコース」。いずれも完成度の高い責めで、島崎梨乃の反応の良さがすばらしい。(アカネさん 1位)
〇僕が初めて梨乃ちゃんを意識して見た作品でした。排泄同時ファック、ハシゴ緊縛鞭うちなどのハードシーンも良いですが、全裸でベッドから身を起こし、窓の外の海を眺める宇宙企画的なシーンにはハッとしました。梨乃ちゃんだって、女の子なんですもん!(ぶらまりさん 2位)

 

4位 奴隷秘書17

主演の森原由紀はAV女優よりもギルガメッシュナイト(テレビ東京)のレギュラーとして人気が高かった。その森原が、責め縄の明智伝鬼に徹底的に責められる。これで作品がつまらなくなるはずがない。責めは筆責め、鞭責め、バイブ責め、指責め、蝋燭責め、舌責めとバラエティに富み、森原が本気で泣きじゃくる姿に嗜虐心が刺激された。特に指責めで涙を流しながらエクスタシーに達する姿は可憐だった。西村の1997年度私選ベストSMビデオ。
奴隷秘書は1991年に森下亜弥の主演でシリーズ第1作が発売された。矢沢ようこ、篠原真女、池野瞳、風吹あんな、宮木汐音といった人気AV女優が責めに泣き、現在までに30作作られ、インモラル天使に次ぐ人気シリーズとなっている。
なお、「奴隷秘書17」は1997年発売と比較的新しく、レンタルビデオ屋で見かけることが多い。
       
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(寸評)
〇無用なドラマは極力削られ、厳しい明智責めを存分に見られて、モデルも高レベル。(ナイロン77さん 2位)
〇当時、テレビ東京系の深夜番組「ギルガメシュナイト」にレギュラー出演していた森原由起が、明智伝鬼のきつい責めで泣き出すところに興奮しました。「ギルガメシュナイト」を見ている限り、まさかこんな作品に出ると思っていなかったので。彼女の泣いているところに、かなり嗜虐心が煽られました。傘を使って森原由起のカラダを突いたりするシーンも、縛られていないにも関わらず、SMと言うものが良く表現されていて、高く評価したいと思います。(Larryさん 6位)
〇ギルガメッシュな女優さん。ギルガメに出演していただけあってお顔もお肌もきれいです。やっぱりきれいなお嬢さんの緊縛姿はいいですね。また、緊縛姿じゃないけどオープニングのおフェラは涎だらだらで楽しめます。この作品の由紀ちゃんは、ちょいと縛られただけでもすぐ泣き出しますが、それがまたいい。やっぱり美人は得ですね。他のSM作品にも出てもらいたい女優さんです。女子高生好きなら美樹ちゃん、OL好きなら由紀ちゃんを観ましょう。(Helloさん 2位)
〇森原由紀の可憐な容姿と責めに対する怯え、涙が嗜虐的。女優と責めが良く、さらに脚本の工夫が加わると傑作が出来るというお手本のような作品。(西村 5位)
〇西村さんの選出理由と全く同様です。嫌々ながら責めを受けねばならない美人を、泣くまで肉体的・精神的にとことん責める、これこそSMビデオの基本だと思います。(念仏の鉄さん 2位)

 

5位 隷奴・亜理沙

女優は伝説の美人AV女優亜理沙、男優はもっとも脂の乗っていた頃の黒田透とSMビデオ史上最強の女優、男優で作られたアートビデオの最高傑作。作品は老縄師・名和徹から調教を依頼された黒田透の亜理沙への責めを描くシンプルなもの。全裸で立ち縛りに緊縛されて木刀で嬲られる亜理沙のシルエットが障子に映る冒頭のシーンからビデオは淫靡なSM世界に視聴者を導く。責めは蝋燭責め、バイブ責め、浣腸責め、鞭責め、クリップ責めとオーソドックスな責めが続き、SMマニアの責めへのイメージを具現化するものとなっている。
蝋燭責めの前、黒田の名セリフが雰囲気を高める。「乳首を立ててみろ。女はなぁ、感じなければ乳首は立たないんだぞ。いくら、声や演技でごまかしても駄目だ。『苛められて嬉しい。かわいい女になります』女はこういうところで表現するんだ。いろいろなご主人様がいるからなぁ。フェミニストもいれば、サディストもいる。すべてのご主人様にかわいい女になるんだぞ。感じていいんだぞ。感じろ」
亜理沙は超淫乱美人女優として、当時マスコミにも取り上げられた。昨年、再デビューを果たしている。
この作品はアートクラシックに全編収録されていて、その点では視聴しやすい作品である。しかし、オリジナルはいわゆるお宝ビデオであり、入手は非常に困難になっている。数年前、神田神保町のビデオ屋で2万円で売られているのを見たきり、オリジナルのパッケージは見ていない。
                               
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(寸評)
〇つるし上げられてのバイブ責めとむち打ち、この時の悲鳴がとても悲哀に満ちていて良かった。垂れ下がる長い髪が色っぽさをさらに際だたせているように感じた。ブリッジに近い状態で乳首をねじ回される姿もなかなか見物。目隠しされて立たされているところに生卵をぶつけられるシーンでは、彼女の痛がる姿と卵で濡れていく身体も見物だった。と言うかとにかく全編ずーっと見所だったかな。最後も立ち縛りで浣腸されながら乳首をクリップ責め。とにかく泣き顔がよく似合う女優でした。(ナイト2000さん 順位なし)
〇スタイルもよく、楚々とした感じの美人女優・亜理沙が、黒田、名和二人の調教師によって、男の慰み物となるべく、さまざまなハードな責めを施される。シチュエーションといい、女優・男優の質といい、最近のSM作品では見られない名作。この作品に限らず、黒田の台詞回しは本当にうまいですね。(あくあさん 1位)
〇最初から最後まで息が抜けません(JUNさん 10位)
〇どのシーンも素晴らしいのです。美人だし反応良いし責めもキツイし。なんと言っても浣腸した後、亜里沙に向かって(ケツの穴を)「閉めろ!」と命じる黒田の声が耳にこびりついて、便秘になります。苦しげに堪える表情が絶品でした。(ぶらまりさん 1位)
〇亜梨沙の美しさ、ビデオに流れる雰囲気、黒田透のセリフ回しの上手さ、責めのハードさ。この作品で西村はSMから足を洗えなくなってしまった。(西村 4位)

 

6位 愛奴恵・K

85年当時、人気絶頂だった中川えり子主演のSMビデオ。彼女のアートビデオSM主演は、当時は事件だった。中川の拘束は全てレザー系のボンデージだった。それがファッションとして中川の退廃的な美貌にマッチし、絵として美しい作品が出来あがった。しかも、責めに甘さはなく、蝋燭責め、バイブ責め、浣腸責めに中川は悶え狂った。ビッグネーム主演SMビデオのハシリのような作品だが、マニアは良い意味で裏切られた。
一般的にビッグネームの登場するビデオはタコビデオになりやすい傾向がある。アートビデオでは早見瞳が主演した「21世紀の変態マゾ玩具 着せかえ生肉人形」が有名。しかし、これは早見がフェラチオを繰り返すだけという20世紀最大のタコビデオだった。逆に言えば、ビッグネームが出ていてタコビデオでない作品は自動的に名作になる。森原由紀の「奴隷秘書17」はその典型だろう。

なお「愛奴恵・K」はダイジェスト版がアートクラシックに収録されているだけで、全編の視聴はかなり困難。オリジナルは最も高く取引されているお宝ビデオのひとつとしても有名。3万円という値段がついているのを数年前に見た記憶があるが、現在はいくらで売られているのか不明。ビデオレンタル屋で根気良く探すしか手はないが、昨年の名古屋で1本レンタルされているのを見たことがある。
(寸評)
〇片足を高く吊上げられた状態でイヤイヤ超羞恥的な排泄をさせられる。(いち浣腸ファンさん 4位)
〇僕はレザー系での拘束が好きなもので、冒頭のボールギャグ付き顔面枷され皮革具で吊られているシーンをみて目覚めました。欲を言えばもっとギャグシーンが長かったら…。最初で最後のSM作品は現在でも超お宝ビデオですし。(Mikeyさん 1位)
〇説明不要の一本。えりが美しすぎます。(亮さん 5位)

 

7位 背徳の絆

「心まで縛って欲しかった」元教え子と「身体しか縛れなかった」教師との爛れた関係、大雪の中の別荘を舞台としたSMプレイを描く、オーソドックスなSMビデオ。蝋燭、鞭責めの苦痛責めのハードさ、ファックシーンのいやらしさが見事に表現されたシネマジック90年代の傑作。
主演の藤岡未玖は最も長身のAV女優として有名。作品も彼女の長身を生かした緊縛方法(例えば太い角材に十字架縛り、膝立ちの状態での蝋燭責め)を使っていて、絵的にもきれいな作品となっている。
本作品はシネマジックメモリアルに出ていたかどうか記憶していない。オリジナルはレンタルビデオ屋ではここ数年見ておらず、視聴は難しいと思われる。
(寸評)
〇僕が初めて本格的なおっぱい鞭を見た作品。2度の口内射精シーンでは、口を大きく開けて舌の上で精液を受け止め、さらに舌を大きく動かして回りに飛び散った分も集めて飲んでしまいます。僕が見た中では最高の口内射精シーンです。
(あくあさん 4位) 
〇中盤の鞭打ちのシーンと、終盤のローソク責めのシーン。
(てんさん 2位)
〇絶頂を極めケイレンが止まらない。(なずなさん 6位)
〇鼻責めされてるのに感じてしまう女の性の悲壮感。(DDさん 順位なし)

 

8位 魔性の柔肌

シネマジック80年代和服モノの最高傑作。山中のあばら家に迷い込み、魔物に取りつかれてしまった中年男(中野D児)の運命と魔性の女(松田知美)とのSMプレイを描く。作品全体に流れる色彩的感覚が秀逸。冒頭、緊縛された松田知美のイメージシーンでは、赤い照明を効果的に使っており作品としてのつかみも良い。
責めも、和服でお尻だけ露出しての鞭責め、バイブ責め、全裸での蝋燭責め、クリップ責めと続き、特に終盤の浣腸責めと鞭責めの複合責めはSMビデオ史上に残る名場面。
主演の松田知美は飛び抜けた美人というわけではないが、和服と麻縄が似合う優良SM女優のひとり。責めに対しても日本女性らしい楚々とした反応を示した。浣腸責めの前にお尻を突き出し「浣腸して、浣腸してください」とかわいい声でねだる姿に嗜虐心が刺激された。
なお「魔性の柔肌」は「煉獄編」(加賀恵子)と「淫獣編」(島田美姫)が続けて発売された。どちらも責めが充実した良心的な作品となっているが、女優の反応と作品の美しさという点では第1作には遠く及ばなかった。
第1作の「魔性の柔肌」は廉価版でも再販されたが、オリジナル・廉価版とも名古屋ではここ数年間一度も見ていない。冒頭の鞭責め、最後の浣腸と鞭の混合責めのシーンはシネマジックの「スパンキング」に収録されているが、全編を視聴するのはかなり不可能に近いように思われる。マニアとしては残念。
(寸評)
〇これは凝った作りでした。しかも和服緊縛、縁側排泄、せせらぎ放置?といった、日本古来の文化と自然と環境に配慮した責めが全体にしっとり落ちついた雰囲気を醸し出してます。これは数あるSMビデオのなかでも特に美学のきわだつ作品に思うんです。(ぶらまりさん 5位)
〇美人というわけではないのですが、実に和服の似合う顔とボディで、あえぎ声が非常にそそりました。当時「シスターL2」とこの作品をレンタル店でダビングしてもらい、何度も見まくりました。作りも丁寧で和風SMの傑作だと思います。(もくもくさん 2位)
〇美人ではないけれど、M性の強い女優。(てんさん 6位) 

 

9位 被虐のフライト

作品はスチュワーデス (浅間夕子)とその恋人の弟(速水健二)のSMプレイを中心に描く。作品全体の質、女優の美貌だけを見ると、ベスト10入りすることが奇跡のような作品(もちろん個人的見解)だが、終盤のクリップ責め、鞭責めの凄まじさだけから、この位置に入賞した。
全裸で緊縛されて床の上に横たわる浅間のイメージシーンの直後、大量のクリップがまかれ、それがひとつずつ乳首、乳房を中心に装着される。その後の鞭責めでクリップは叩き落され、クリップ痕が身体中に残る。続く前手吊りというシンプルな緊縛方法での鞭責めも圧巻。
主演の浅間は淫乱女優として有名。ただ、中盤のバイブ責めでの反応とセリフ「来ちゃう、来ちゃう」はわざとらしく、若干白けた。
スチュワーデスモノはシネマジックの得意分野。イモ天のようにシリーズ化はされていないが、「背徳のフライト」(池上恵美)「奈落のフライト」(岡村絵里子)等発売され、人気を集めた。どれも凝った作品となっている。特に「奈落のフライト」では機中で撮影されたシーンに驚いた記憶がある。個人的には「背徳のフライト」が責めも女優も一番好きではある。
「被虐のフライト」は、今ではレンタルビデオ屋で見かけることが皆無。名古屋ではここ数年間、一度も見なかった。したがい、全編の視聴は難しいと思うが、96年に発売されたオムニバス「スチュワーデス愛奴スペシャル」にクリップ責めと鞭責めが収録されている。この作品は、これだけ見れば事足りるかもしれない。
(寸評)
〇「被虐のフライト」は、鞭責めだけで評価した作品です。鞭責めというと、必ずこの作品が浮かびます。全裸で、縛り合わされた両手を天上に繋がれて立つ浅間夕子の全身に、容赦なく鞭が飛ぶシーンは見応えがあります。このような状態では、カラダのどこに鞭打たれても防ぎようがなく、鞭責めはこうやるものだという見本のような作品です。ただし、浅間夕子の反応はイマイチだと思います。あれだけ鞭打たれたのだから、もう少し泣き喚いて欲しかったです。(Larryさん 8位)
〇実はこれ、本編を見たことがありません。しかし、ダイジェスト版「スチュワーデス愛奴スペシャル」で見たクリップ責め→鞭責めは本当に興奮しました。ファックシーンでも、身体中に責めの痕が残っており、いたぶられている感じがして、そそられました。(あくあさん 3位)
〇私は10本の作品を投票できるほどたくさんのビデオをみていないので、ぜひ1本だけ!!被虐のフライト・浅間夕子 これを推したいと思います。とにかく、最高の作品だと思っています。(美和さん 1位)
〇洗濯バサミから鞭打ちに移行するシーンと、最後に「私の身体をまた縛って責めて」と言う台詞が何とも言えません。(てんさん 1位)

 

10位 奴隷女校生 女体実験

石原めぐみが苛められ、泣きじゃくるだけという石原ファンのSMマニアには堪らない作品。全体としては粗い作品だが、石原の幼い表情と体つき、責めのきつさとのアンバランスに妙な罪悪感を覚え興奮した記憶がある。責めは蝋燭責め、鞭責めといった苦痛責めが中心。コスチュームも石原に似合うように準備されていて、特に紺色のブルマーを着て泣きじゃくる石原の姿は印象的だった。
石原は美人とは言い難いが、嗜虐心を刺激する何かを持っている。SM女優になるために生まれてきた女性と言ったら言い過ぎか。今回「女体実験」に投票された方は3名だけ。しかし、3名ともベストワンで投票されていて、30点を集めてのベスト10入りとなった。今でも人気が高く、Ashさん主催の
「石原めぐみ保存委員会」なるホームページもある。
なお「女体実験」は最近はレンタルビデオ屋で見たことがない。これも視聴が難しい作品のひとつとなってしまった。
          
懐かしのSMビデオ劇場へ

(寸評)
〇ベビーフェイスで幼児体型の全身ロリロリ女優さん。 私の中では女優、作品ともNo.1に君臨しています。ロリロリアイドル、めぐみちゃんが縛られ嬲られまくります。めぐみちゃんのかわいさ全開の作品です。(責められている時のいやいや表情が最高っす)制服あり、ブルマあり、鞭あり、蝋燭ありと楽しい作品(女優は大変)に仕上がっています。女優、内容ともに100満点の作品です。(某ビデオ評論雑誌でも100点でした)DVD化望む。超オススメ必見の作品!(Helloさん 1位)
〇私もこれは「緊縛教室〜中級編〜」(石原めぐみ)と裏表でDVD化して21世紀に残してほしい。(ナイロン77さん 1位)
〇こんな可愛い娘が弱みを握られてグチャグチャに責められるとは(ルディさん 1位)

 

11位 SM性獣ムチ奴隷 愛咬

伊藤清美と黒田透演ずる親子の近親相姦SM劇。アートビデオが紙パッケージからプラスチックのパッケージに移行した頃の作品。冒頭の伊藤清美がボートを漕ぐ冒頭シーンから、動くSMグラビア的な雰囲気があった。責めは立ち縛りの伊藤へのバイブ責め、全裸緊縛でのずいき責め、前手立ち縛りでの鞭責め、逆さ吊りでの鞭責め、股縄付きでの蝋燭責めと無駄なストーリーはなく全編責めのシーンだった。この作品は鞭をメインに据えた作品であるが、冒頭のバイブ責め、ずいき責めのシーンも見応えがあった。伊藤の反応に凄まじい色気があり、画面はまさに淫靡なSMの世界だった。
アートビデオの作品はこの頃からバイブ責めを中心に蝋燭責め、鞭責め、時には浣腸責めを加えたパターンを完成しつつあり、シネマジックがストーリーを重視するのに対し、アートビデオは責めを重視する傾向にあったようだ。
主演の伊藤清美はビデオよりもグラビアで活躍。当時はヘアーが禁止だったので、グラビアに登場するモデルは殆ど剃毛されていた。この作品に登場した伊藤清美も剃毛済みであり、股縄がきっちりと決まっていた。伊藤はこの作品から6年後に「乙女の祈り」で阿木さゆりのレズ相手を演じたが、何故か非常に老け込んでしまい、「愛咬」に主演した女性と同一人物には見えなかった。
この作品はアートクラシックには収録されておらず、レンタルビデオ屋でもまずお目に掛からない。残念ながら全編を視聴するのは絶望的な作品のひとつだろう。
(上記画像モデルは伊藤清美ですが、作品とは関係ありません)
(寸評)
〇こぶ付き股縄を掛けられてローソク責めにあいます。こぶの食込み状態が良く見えます。(雁さん 2位)
〇私的には逆さ吊り鞭責めのところがいいですが(笑)。(ボビーさん 1位)

 

12位 蜜肉の罠3

アートビデオが多くの傑作を出していた80年代末の作品のひとつ。隣のお姉さん風の早川睦がハードな責め狂い泣く。吊られてのファック、浣腸シーンが印象的。特に冒頭の花電車のシーン、筆を膣内に挿入され字を書かされるシーンは非常に珍しいシーンだった。
この作品もアートクラシックには収録されておらず、全編を見るのは不可能に近いだろう。
(寸評)
〇責めの内容と雰囲気が好き。(BMAXさん 4位)
〇股間に差し込まれた特大の筆で必死に字を書かされている所からはじまる。自ら恥も外聞もないような格好をしなければならない女の心境は相当つらいものであろう。「お腹いたい、見ないで」と泣きながらの浣腸排泄シーンはなかなか。(ナイト2000さん 順位なし)

 

12位 愉芽の絆

おそらく80年代末はシネマジックよりアートビデオが優勢だったのではないか。ストーリー重視のシネマジックよりもプレイ中心のアートビデオの方が、マニアの嗜好を掴んでいたように思う。「愉芽の絆」はシネマジックの存在感をSMマニアにアピールする傑作だった。
主演の岡本百合はEカップ美少女として人気が高かった。この作品は彼女の唯一のSM作品であり、これにより彼女の名前はSMマニアにもしっかりと記憶された。冒頭の鞭責めシーンは非常に美しいシーン。形の良いお尻と大きな乳房が鞭でだんだんとピンク色に染まってゆくシーンは見もの。責めは他に浣腸責め、クリップ責め、蝋燭責めと続き、岡本百合ファンにとっては衝撃的だったに違いない。発売から12年経った今も、彼女の熱烈なファンは多く、イタリヤコンマさんは
岡本百合記念館というホームページを立ち上げた。
この作品は廉価版でも発売されたが、入手はかなり難しい。レンタルビデオ屋でもまず見掛けず、視聴はおそらく不可能だろう。
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(寸評)
〇作品内容も良かったですが、何と言っても「岡本百合」の魅力に尽きます。(カシワギ・ユタカさん 4位)
〇見所満載でした。(BMAXさん 10位)
〇もはや説明の必要はないだろう。(アカネさん 2位)
〇考えました。悩みましたがこれにさせていただきます。1位:「愉芽の絆」岡本百合(シネマジック)やっぱり自分にとってあらゆる意味でインパクトが大きかった作品ですから。大槻ケンヂが シスLで目覚めたと言うならば自分はこれで開眼しましたので。女優の質、責めの質、そして物語りの展開の良さ。これらが絶妙なバランスで創り出した傑作です。(イタリヤコンマさん 1位)

 

14位 美畜4 天使のはらはた

80年代末アートビデオ黄金期に発売されたオーソドックスなSMビデオ。作品全体に流れる雰囲気に淫靡な暗さがあり、まさに日本のSMビデオの決定版と言って良い作品。
主演の小泉ケイはこの作品と「美少女・監禁・事件 獣奇コレクター6」の2本だけに主演。しかし、これによりSMビデオ史上忘れてはならない女優となった。完璧な美少女というわけではないが、苛めてみたくなるような可憐な表情を持つ。
責めは筆責め、蝋燭責め、バイブ責め、電気責め、クリップ責め、開脚縛りでの性器への直接の鞭責め、浣腸責めと、全編責め一色。
ビデオは叔父(黒田透)と娘(小泉ケイ)のSM遊戯を描くが、冒頭、老婆のナレーションでふたりの爛れた関係が説明される。その雰囲気から暗く、最後は小泉が性器に鋏をつっこまれて殺されるという設定も暗い。こういう暗さとSMファンのうしろめたさがマッチし、多くのファンの支持を得たのだろうか。
なお、この作品はアートクラシックにダイジェストで収録されているが、オリジナルの視聴はかなり難しいかもしれない。名古屋では地下鉄鶴舞線の原駅そばの小さなレンタルビデオ屋で昨年見掛けた。また東京ではオビー池袋店にあるとのこと。
                          
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(寸評)
〇暗く妖しく美しい雰囲気と言えばこの作品でございましょう。モデルのかわいさ、責めの厳しさも素晴らしいです。(SanKakuさん 3位)
〇美形でこの責めは圧巻。(Junさん 3位)
〇日本家屋、セーラー服、緊縛、美少女の恥らいと悶えと絶叫、鞭、筆、バイブ、クリップ、浣腸、電気責めと日本的ハードSMの全てが凝縮された傑作。同じ内容の作品の制作は現在では不可能ではないか。(西村 1位)

 

15位 被虐の女戦士 1、2

上下2巻2時間の大作。4人の出演女優、「ヒロイン、コスチューム、拷問、格闘」と魅力的なキーワードで人気を集め、なかなかレンタルできなかったのを覚えている。作品は終盤のストーリーの展開に若干無理があるものの、良くまとめられており、責めもバイブ責め、羽根責め、電気責め、鞭責め、股縄責め等とバラエティに富んでいてSMビデオとしても良く出来ている。
主演の栗田ももはお人形のように整った顔立ちで、人気AV女優のひとりだが、バイブ責め、鞭責め等の責めも一通りこなした。インモラル天使にも主演し、SM女優としての素質を持つ女優だと思うが、主演作が少ないのが残念。藤岡未玖は敵方の用心棒役ではサディスティン、後半では折檻されるというS、M両方の役柄を演じた。葉山美妃はバイブ責めで色っぽい嬌声をあげ、野口由香は全身汗だくでの電気責めのシーンが印象に残っている。4人の女優がそれぞれの魅力を見せてくれた作品だった。
SMビデオにおいて、ヒロインモノはひとつのジャンルを確立している。特にシネマジックは、スタントマンを採用するなど丁寧な作りで、出す作品全てに好評を得ている。「被虐の女戦士」は5巻まで発売されており、「緊縛忍法帖」も3巻、他に「怪盗美姉妹」という女泥棒を題材とした作品も面白い。他のレーベルでは死夜悪の小室友里主演の「女豹」が好評価だった。
なお、この作品はシネマジックメモリアルでも発売されており、かつレンタルビデオ屋でもまだまだ見かけることが多い。今回のベスト20では「蛇縛輪姦4」に次いで、視聴のしやすい作品だろう。                 
    
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(寸評)
〇「被虐の女戦士」の人身売買組織に乗り込んだ野口由香たちが逆に捕らえられ、調教を受けるという設定は、まさにSM向きと言えるでしょう。全裸にした後、服を着せると言った不自然な流れもありません。ただ、責める側から責められる側になってしまう藤岡美玖は、人身売買組織のボスよりも用心棒くらいにしておいた方が自然だったと思います。また、栗田ももと藤岡未玖の格闘シーンが学芸会レベルだったのと、責めの意味づけが失われて、だんだんとSMパフォーマンスショー的色彩を帯びてきてしまったのが残念です。(Larryさん 3位)
〇本格的ヒロイン拷問モノの傑作。実験的要素もあるが、良くまとまった作品となった。栗田ももが可憐。(西村 6位)
〇人気シリーズの記念すべき第一作。特に後編は、4人の女優がバランス良く責められているところがすばらしい。4人一緒の瘤縄綱渡りと鼻責めは楽しませてくれました。本作と関係無いのですが藤岡さんのお尻は痣だらけでしたね。本人が好きなだけかもしれませんが、ハード系女優は大変なんだと思いました。また、岡崎美女や夕樹舞子も女戦士シリーズに出演しますね。今後も目の離せないシリーズです。(Helloさん 4位)
〇やはり安心して推薦できる良質の陵辱ストーリー作品です。(みのQファンさん 順位なし)

 

16位 魔性淫刻

結城れい子と中野D児のSMプレイを描く、アートビデオの和服モノ。余計な設定は殆どなく全編殆どが責めシーンとなっている。蝋燭責め、鞭責め、バイブ責めと中野D児のねちねちした責めが果てしなく続く。この作品での結城れい子は完全に剃毛されていて、開脚縛りでのバイブ責めシーンでは、時々モザイクがずれ性器の中身まで見ることができた。
結城れい子はシネマジックの「SMビデオグラフティ」にも登場。テニスウェアを剥がされてのクリップ責め、鞭責めに泣きじゃくった。豊かなマゾ性を持ち、SMグラビアに多く登場した。
なお、この作品はダイジェスト版がアートクラシックに収録されているが、オリジナルの視聴はまず不可能だろう。名古屋ではこの数年間、全く見ていない。
(左の画像モデルは結城れい子ですが、作品とは関係ありません)
(寸評)
〇これも和服と竹、結城も勿論良いです。竹を使って大の字に縛られ、ローソクを全身に垂らされて(一番熱いところにも)尻を突き上げて悶えます。こんどはうつ伏せにされて突き上げた尻をムチで打たれ飛び上がって痛がります。結城も良いですね。(梨花さん 3位)
〇胸は小さめですが、憂いのある表情が和服ととても合っていました。アート特有の暗めの照明が妖しい雰囲気を出していました。バックスタイルでオイルに濡れたお尻を鞭で責めるシーンが好きでした。(もくもくさん 5位)
〇結城れい子の責められる雰囲気が好みです。(なずなさん 10位)

 

17位 蛇縛輪姦4

ベスト20の中では最も新しい作品。教師と医者のいたいけな女子高生(相原留美)の調教描くシンプルなものだが、冒頭の性器検査のシーンから相原の演技が秀逸で、蛇縛の中で最も支持された作品となった。責めはバイブ責め、蝋燭責めと続き、最後は最近では珍しくなったクリップの鞭落し責めがあり、相原は泣きじゃくった。中盤のバイブ責めのシーンで相原はハンカチを握りしめていて、そのハンカチがバイブ責めで感じてしまう女子高生の悲しさを上手く表現していた。丁寧な演出だった。
主演の相原留美は肌の荒れが気になるが、羞恥心の表現が上手く、SM女優としての素質は十分と思う。インディーズを中心に活躍しているが、SMの主演作が少ないの惜しまれる。
蛇縛は98年にアタッカ-ズから発売された新レーベル。性交のシーンを排除し、調教シーンだけを撮影。ヘアとアナルを無修正で見せて人気を得たが、最近は責めもストーリー展開も陳腐化している。   
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(寸評)
〇検査と称してのバイブ責めに、けいれんを起こしていってしまうシーンは圧巻。アナルをいじられるときの構図、放尿シーンも、セーラー服がよく似合う相原留美だけに、興奮した。(アカネさん 5位)
〇やはり乙女は可憐で儚く描かれていなくては。(ナイロン77さん 5位)

 

18位 生贄の部屋 若妻・監禁・調教

大洋図書で唯一ベスト20に入賞した作品。設定は若妻(大西友里亜)が夫の借金のために、中野D児と速水健二におもちゃにされる悲劇を描くSMビデオの教科書のようなストーリー。責めは性器への指責め、バイブ責め、鞭責め、蝋燭責め、クリップ責めと充実している。大西の反応も感じるべきところでは色っぽく悶え、苦痛責めでは泣きじゃくり、嗜虐心を刺激してくれた。また冒頭の指責めでの感じてはいけないのに感じてしまう演技は堂に入っていた。
大西友里亜はシネマジックの女子大生モノにも主演。ボールギャグが良く似合う女の子という印象が強い。
大洋図書はシネマジックの製作で多くの作品を残した。全般的にストーリーを重視した丁寧な作品が多く、「15時の訪問者」(矢吹まりな)「羞恥の午後」(桐島ももこ)「魔性の館」(朝比奈樹里)等、傑作も出た。今回のベスト20には1作しか入賞しなかったのは、何となく物足りない。99年に突然、販売を停止。再開を期待したいものだ。
なお、この作品は在庫切れかセルビデオ屋でもレンタルビデオ屋でも最近は全く見掛けていない。やはり視聴の難しい作品だ。
(寸評)
〇ストーリーがある。(自縛陶酔愛好家さん 3位)
〇ベッドに両手を縛られ犯されそうになって本気で抵抗しているところ、カニ縛りでのローソク責めも良かった。ディスクジョッキーものはいまいちか。(梨花さん 6位)

 

 19位 魅せられて

肉感的な女優、石田理絵がバイブ責め、蝋燭責め、浣腸責めに悶え狂う、いかにも往年のアートビデオらしい作品。この作品の中では石田がサランラップを巻かれて責められるという珍しいシーンがあり、その点を評価するマニアも多い。また浣腸責めはSMビデオ史上最もきつい浣腸責めのひとつと思う。
主演の石田理絵は高瀬まゆみ名義で「SMビデオグラフティ 堕天使図鑑」にも登場。ガラス棒ギャグを施され凄まじい鞭責めを受けた。我慢強い女優のひとりだろう。
この作品は最近は全くお目に掛かっていない。すでに視聴は不可能か?
(寸評)
〇浣腸の苦痛に耐える彼女の姿が凄惨です。薬液の大量注入から、排泄まで、延々10数分に渡って悶え苦しむ彼女の姿を余すところ無く記録しています。便意に耐えかねて、震えながら縛り付けられたイスから立ち上がろうとする瞬間は、何度見ても興奮いたします。カメラワークもお見事。石田理絵嬢はたしか、高瀬まゆみの名で乳房にものすごい鞭を受ける作品もありましたが(堕天使図鑑)、ダイジェスト版(ロ−プコネクション4)でしか見たことが無く残念です。(SanKakuさん 8位)
〇サランラップぐるぐる巻き鞭打ち、精神まで責め倒すバイブ責め、容赦ない蝋燭、反応があまりにも可憐なリアルタイム浣腸・・。排泄しながら、どこまでも冷酷な男に「ごめんなさい・・」とつぶやく理絵が可愛すぎます。(亮さん 2位)
〇サランラップ?を巻きつけての拘束は新鮮でした。(Junさん 7位)
〇ビニールでぐるぐる巻きにされて汗だくの中バイブ&鞭責め。スレンダー好きだった僕がムッチリ系もいいな、と感じさせられた作品。(DDさん 順位なし)

 

20位 修羅奴隷2 肉の華

前作「修羅奴隷」で殆ど拷問のような責めを受けた加賀恵子が、さらに苛酷な責めを受ける第2作。前作より、こちらを指示する人が多かった。凄まじい蝋燭責め、導尿管責め、鞭責めと他に例を見ない責めを見ることが出来る。
主演の加賀恵子はアートビデオには3本に主演。どれも凄まじい責めを受けるが、生来我慢強いのか反応に今ひとつリアルさがなかったように思える(もちろん個人的感想)。また責めが凄すぎて、SMの淫靡さから少しずれ若干SMサーカスになってしまったような気もする(これも個人的感想)。
この作品はアートクラシックにも収録されておらず、名古屋では駅前の個室ビデオ屋TOPビデオで昨年見掛けた。視聴するには辛抱強くレンタルビデオ屋を探すしかないようだ。
(寸評)
〇「生き地獄を味あわせてやる」というセリフと同時に体中に蝋燭をたらしていく。女は熱さに必死でのたうちまわるが、全裸で片足吊りのため逃げることは出来ない。女の性をイヤと言うほど思い知らされ、なお性の拷問は続いていくというある意味かなり残酷なストーリーかも知れない。M字開脚で道尿シーンも「おまえが勝手に小便するんなねえんだ、無理矢理小便をださせてやる」と言われたとき「酷い」と抗議するような表情でのセリフがとても印象的。尿道に差し込まれた管の先に注射器をつけられ、何度もおしっこを吸い出したり戻したりされ、ついには管を抜かれると同時に漏らしてしまう。一度せきを切ったおしっこはなかなか終わらず、その間悔しさや恥ずかしさで何度も顔をあちこちに背けながらうめき声をもらす所がとても良かった。その後自分のもらしたおしっこを身体にかけられるというのは女にとってどれほどの屈辱だろう。逃げ出したことによりさらに加えられる性の拷問はどこまでもすごかった。(ナイト2000さん 順位なし)
〇取り敢えずすごい責めが見られます。(Junさん 1位)
〇加賀さんにすっかりはまってしまうきっかけとなった作品です。とにかくハードさにびっくり。また生意気な悪女が壊されていく、という設定が…。(DDさん 順位なし)

 

次点 悪魔族闇姫 恥肉炎上

SM史上最高の乳房、乳首責めが見られるアートビデオ黄金期の作品。中川明菜の白くて大きいな乳房に無数のクリップを装着→乳房への大量の蝋責め→拷問としか言いようがない乳房への鞭責めが延々と続く。黒田透とともに島崎梨乃が闇姫という責め役で登場。ハスキーな声が雰囲気を作り、堂々としたサディスティンぶりだった。
中川明菜はアートビデオには「肉宴の女3」にも主演。こちらも凄まじいクリップ責めを受けた。
なお、この作品はアートビデオにダイジェスト版が収録されているが、オリジナルを視聴するのは非常に難しい。
(右の画像は『肉宴の女3』のパッケージの一部です)
                
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(寸評)
〇残酷さ・雰囲気作りなど、総合的に考えると、この作品が私のナンバーワンでございます。立て膝のまま後ろにのけぞらされて、乳房を責められるシーンは最高でございます。これが出て、もう10年以上立ちますが、ずっとそう思っております。(SanKakuさん 1位)
〇中盤からのハードシーンのオンパレード。中川明菜のM性に脱帽。(てんさん 5位)
〇窮屈な姿勢で責められ一生懸命に耐えている、半分ダウンしているが。(なずなさん 9位)

 

次点 スレーブハンター90 生贄の季節

西村の最も思い入れの深い作品。「私は今地獄にいます。里矢、壮絶に女」というパッケージのコピーが秀逸。ストーリーは島崎里矢扮する19才の新人OLが、恋人に騙され、巨額の連帯保証人になってしまい、金の代わりに中野D児と速水健二の調教を受けるという単純なもの。
冒頭島崎が水玉のワンピースを着て街中を颯爽と歩くシーンから、島崎の可愛らしさに目を見張った。責めはレイプでのアナルセックス、穴あきパンティをはかされてのバイブ責め、四つん這いにされての鞭責め、蝋燭責めとバラエティに富んでいる。特に蝋燭責めでの島崎の反応はすばらしい。彼女は泣き叫びながら蝋燭から逃げようと必死にもがくが、ふたりの男に押えつけられなすがままにされてしまう。「インモラル天使3」と並び最高の蝋燭責めシーンだろう。
主演の島崎里矢は長身の美人。色責め、苦痛責めにもすばらしい反応を示す超優良女優だが、SMの主演作はこれしかなかったのが残念。姉の島崎里美も「美しき訪問者」というシネマジックの作品に主演。姉妹でピンク映画を中心に90年代末まで活躍した。
アートビデオは1989年から男優の黒田透が監督業に移り、黒田透モノの監督をしていた峰一也はミネックという名前でビデオに姿を現し、いわゆるイカセモノを作るようになった。これによりアートビデオの得意としていた淫靡なSM世界の表現力は減退してしまった。90年代はアートビデオに変わり、有名女優を採用し美しいシーン作りを得意とするシネマジックがSMビデオ界を席捲してゆく。「生贄の季節」はそのきっかけとなった作品のような気がしてならない。
なお、この作品はシネマジックメモリアルで発売されてはいるが、最近は全く見掛けない。視聴が困難な作品となってしまった。

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(寸評)
〇シーンの連続性がない作品です。全裸の後にショーツを履いたシーンになったり、また、そのショーツもシーンごとに違うものを履いています。こう言う点は大いに不満なのですが、島崎里矢の魅力がそれを凌駕してしまいました。彼女のような美しい女性がハードな責めを受けると、こちらの嗜虐心も大いに高まります。特に、彼女がどんなに泣き叫んでも容赦なく続く、中野D児と速水健二による蝋燭責めは圧巻です。(Larryさん 4位)
〇美女緊縛拷問SMビデオの決定版。バイブ責めでの島崎のイキ方、蝋燭責めでの号泣は絶品。(西村 2位)

 

 

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